それでは聞いて下さい。
例のナオンにまた振られた。
彼女とはまだ関係が続いていて、去年の夏は一緒に箱根旅行に行ったり、遊んだりしていた。
ただ、今年に入ってから私自身も彼女自身も仕事で忙しくなってしまった&体調を崩すことが増え、なかなかスケジュールが合わなくなってしまい前回あったのが半年前、とかいう状況が続いていた。
それでもなにかない限りは毎週土曜の電話は続けていた。それが楽しみだった。
私の生きる気力だった。
だから将来も少し考えていた。先日ブログで公務員保育士試験を受けると書いたが、転職を考えた一つの理由として彼女と同棲したり、将来を考えられる資金を得ることがあった。勉強しながら彼女のことを考えてもいた。遊びたい気持ちも堪えて、毎日勉強していた。
そんななかで、8月に彼女もいる大学の仲良しグループでの旅行があった。
彼女に合うのは3ヶ月ぶり。可愛らしかった。
でも、久しぶりでなのかよそよそしかった。
それに私は寂しさを覚えてた。
酒の席で、「最近、母親に男性と付き合っていないことを泣きながら怒られた」「娘が結婚しないで困っているという新聞の投稿の切り抜きを食事の席に連日置かれる」とみんなに向け話していた。
それを聞いて、隣の席で散々飲んでテンションをあげようとしていた私の酔いは冷めた。
その日の夜、一瞬2人きりになったとき普段のノリで話しかけたとき表面上はいつもと同じようにしてくれているんだろうけど、彼女は冷たかった。
旅行から帰ってきて、来週の試験が終わったらすぐに遊ばないと、と焦った。
彼女とまた話すことを考えては嬉しくなって、『彼女を私が笑わせるんだ』と思った。旅行のときのは久しぶりのグループでみんな普段と少し違ったし、きっとなにかの思い違いだと何度も反芻した。
試験前日、土曜日。
10分だけ、と決めてワクワクして電話した。
彼女の声を聞いて嬉しかった。
来週遊ぼう、カラオケ行こうよ、と誘った。
「予定は開いてるけど、うーん、、、、そうねぇ、、、、wwwww」
すべてを悟った。
その後のことはあまり覚えていない。
彼女の言い分は、この歳になってから親・親戚の結婚しろという圧が増し、それに応えなきゃいけないからもう今までのようにいられないとのことだった。
宮乃のことは嫌いじゃないし悪くない、私のことは恨んでくれと。
その声色は過去私を振ったときの覚悟を決めたときと一緒だった。
もう何も私は何も変えられないんだと悟った。
いつも明るいゲラゲラ笑うバカキャラでいようと決めてて、実行しているのにトイレに行くと言って馬鹿みたいに泣いてしまった。彼女の意志を尊重しなくちゃ、と出てくる綺麗な言葉を口にするたび涙が止まらなかった。
それでも前回みたいにいい子でいたくない、と抗って『試験前日にごめんね、試験頑張ってね』との応援に「受けようとした理由の1つがいまなくなったけどな!!!」と言ってやった。
ごめんね、傷つけるようなこと言って。
最後に「あなたは私の友達のなかで1番一緒にいて楽しいと思ってるからこれからも友達として仲良くしてほしい」なんてこと言っちゃった。本音だけど、言わないほうが良かったのかな。
その後は2時間気絶したようにしか眠れなくて、胸を頭を関係が終わったという事実がぐるぐる回って勉強は手につかなかった。
もうハグすることも、キスすることも彼女とできないというのがただただ辛かった。
でも朝になって追い込みをして試験を終えるとだいぶ落ち着いた。
それでも悔しくていったヒトカラで『すき』って歌詞を歌いながら泣いちゃったり、今までの彼女との経過を話していた友達に「なんで前にも言ったのに自分の気持ちを話さないんだよ」と話しながら泣いたり。
その日はご飯はヨーグルトと明太子、水しか口にできなかった。
もろダメージ。
数日、急に涙が止まらなくなることもあったけど仕事というやることがある状況だと少しの間忘れられるからありがたい。
子どもが抱っこを求めて駆け寄ってくれた瞬間にふと頭によぎるけど、ハグをしても満たされなくて、その度振られた事実が私を刺してくるんですけどね。
私の悪いところで、数日悲しんだあと事実を理解しているもののなかったことのように(いいように)認知を歪めてしまう癖があるので過去の彼女の動画や音声を聞いて余韻に浸ったあと、自分がなかったことにしないように最後の振られたときの電話を10分だけ録音したのを聞いて事実を認識するということを毎日している。我ながらなんで脳破壊するようなことをしているんだろうと呆れてしまう。
でも、そうでもしないと土曜に彼女に電話してニコニコしちゃいそうだった。
振られた電話をした1,2日ほど用があってLINEをしたあと、彼女へのLINEも土曜の電話もしていないし、彼女がフォローしている2,3日に1度更新していた私のリアル垢は振られてからログアウトして一切いいねも含め更新していない。
そうしたささやかな抵抗をすることで私も傷ついているんだぞって暗に伝えようとする陰気な私である。ふふ。
まあでも、2週間後に予約したイベントがあってサシで会うんですけどね!!!会うのが楽しみになっている自分がいて嫌だ。
ほーら脳内でうまいこといって、関係が続くのを妄想している。
振ったこと痩せて後悔させてやろうと、筋トレを振られた次の日から続けている。
彼女の性格を通勤時間にずっと分析している。
だから私はいつまで経っても駄目だし、そうやって傷つくのは自分だとわかっているのにね。
助けてくれえ。
振られた電話の最後に、「かわいがってくれてありがとう」って言われた。
かわいがるなんてものじゃないのになあ。
本当になにもわかってない馬鹿だ。